生きていかざるを得ない

ゲームとかTRPGとか備忘録

『さよなら、僕らのマジックアワー』に行ったから、みんな行け

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ハヤカワ文庫JAでも新潮文庫nexでもないぞ。

東京・新宿で2月まで開催中のリアル脱出ゲームです。

『さよなら、僕らのマジックアワー』というリアル脱出ゲームに行ってきました。

あなたは映画部に所属する、高校3年生。

5人だけの小さな映画部で高校生活最後のシネマコンクールに出品する作品を力を合わせて制作してきた。

 

映画の制作も大詰め。いよいよ残るはラストシーンの撮影のみ…

そんな大切な撮影の日、映画の主演を務めた後輩の少女”はづき”が突然姿を消した。

 

「先輩、ごめんなさい。私はこれ以上、ここにいることができません

 

彼女の痕跡は、まるで初めからそこにいなかったようにすべて消えてしまった。このままでは撮影はおろか、コンクールへの出品も出来ない。


何故、彼女は姿を消したのか?追いかけたその先には、意外な真実が待ち構えていた。

目が眩むようなマジックアワーの空の下で繰り広げられるあなたと仲間たちが主役の、青く切ない物語。

 

あなたは自分の力で、彼女の真実にたどり着きラストシーンを撮影することが、出来るだろうか?

 

 上記が公演のあらすじ。メディアワークス文庫でも講談社タイガでもないぞ。

「どこに脱出要素が…?」

と、なりますね。

リアル脱出ゲームは「なんか公民館の机の上でなぞなぞ解かされるやつ」と思っている方が多いと思いますが、

本来の目的というか本質は「自分が主人公であるかのような体験」を出来る点にあります。このあたりTRPGに近い。

この公演はその要素を膨らませて、「青春ドラマ」の物語体験に特化した内容なわけです。かなり珍しい。

 

感想

・めちゃくちゃ良いからコレ読んだ首都圏民全員行け

・謎解き推理ゲームと物語体験をうまく調和させている

・泣けるか泣けないかでいうと「泣けない」、どちらかというと「熱い

※こんな部活に打ち込んだりする青春はねえよ!!という悲しみはある。

・リアル脱出ゲーム入門にうってつけ

私がやったことのあるリアル脱出ゲームの中では歴代3位の公演でございました。

※1位はダントツ「沈みゆく豪華客船からの脱出」2位は「謎の部屋からの脱出」

細かい感想や何やらはツイッターで「#ぼくマジ」で検索するなり、タイトルで検索するともっとちゃんとした感想のブログが出ます。

結果

ちなみにリアル脱出ゲームなので「成功」「失敗」の概念はあるのですが、我々は成功でした。

成功率は7/38くらいで、20パー届かないくらい。

かつてのリアル脱出ゲームは10%を切ることもあって鬼畜そのものだったのですが、最近はヒントカードがあったりしてやや緩やかなのでこれくらいに落ち着く印象です。

 

リアル脱出ゲームはなぜ難しいのか

ひとをリアル脱出ゲームに誘うと必ず言われることがあります。

 

「謎解きとか、自信ないんで…」

 

そんなものに自信があるのは謎解きオタクだけです。

誰もそんなものに自信を持っていません。持っているやつがおかしい。

 

そういうわけで、推理モノに抵抗がない人は一度チャレンジしてみてほしいなとおもいます。

とはいえ、「失敗したくないし…」と思われる方が多いのはチョーワカル

だがしかし、

「失敗したくない」と思う人が多いからこそ、

リアル脱出ゲームは難易度高めに設定されているのです。

なぜなら「失敗するチームが多いくらい難しいほうが、失敗したときのショックは小さいから」です。

成功するほうがおかしいんだから恥ずかしくない。

そんな中で成功できた人は大きな優越感に浸れるし、一石二鳥です。合理的。

 

もしこれが難易度低めだった場合、万が一失敗すると「みんな成功してるのに、俺らだけ失敗…」という凄まじい悲しみを背負うことになります。

成功しても、みんな成功してるので、あんまりうれしくありません。

 

そういう仕組みで成功が難しくなっているところがあるので、ぜひチャレンジしてほしいなあと思います。ストーリーテリング重視のTRPGが好きな人なら、損しません。

リアル脱出ゲームの参加についてはまた別記事書きたい時に書こうかなと思いますので、そちらで触れられるといいな。

 

そんな感じで。